英語学習のための挫折しない学習方法を教えます
「英語学習をがんばっているのに、ネイティブの人と話しても伝わらない」という経験はありませんか?
実は、英語にはいろいろな種類があり、国や発⾳、アクセントの違いで、その数は1000を超えるとも⾔われています。中でも有名なものが、「イギリス英語」「アメリカ英語」「アイルランド英語」「スコットランド語」「オーストラリア英語」「シンガポール英語」などと⾔えるでしょう。
今回はその中より「イギリス英語」に注⽬し、特徴や学び⽅について考えていきたいと思います。
ハリウッド映画の影響もあり、⽇本⼈の回りに溢れている英語のほとんどが、アメリカ英語です。学校で学ぶ英語の授業も、英検など⽇本でポピュラーな英語の試験も、基本的にはアメリカ英語となっており、イギリス英語には、馴染みがないまま過ごされる⽅が少なくありません。
しかし、そもそも”英語”は、イギリス発祥の⾔語です。イギリス英語とアメリカ英語、それぞれを”話す国の数”で⽐較すると、「格段にイギリス英語の⽅が多い」という事実を知っておくことは重要です。さらには、アメリカで活躍する歌⼿や⼥優の中には、敢えて⺟国語であるアメリカ英語をイギリス英語に修正してしまう⽅も少なくないという事実があります。その理由は、何なのでしょうか。
イギリス英語について学びながら、理由を探していきましょう。
イギリス英語の発⾳とは
イギリス英語には、いくつか特徴的な発⾳があります。そしてその発⾳は、実は”⽇本⼈向き”であるとも⾔われていること、ご存じでしょうか。
発⾳に悪戦苦闘されている⽅は、⾒逃せません。以下に発音の例を紹介しますので、確認していきましょう。
「water」
イギリス英語:ˈwɔːtə(ウォーター) アメリカ英語︓ˈwɔtər(ウォーラー)
「what」
イギリス英語︓wɒt(ワァット) アメリカ英語︓wʌt(ワァッ)
日本人にとって、イギリス英語の⽅が、より素直に発⾳している印象です。
アメリカ英語で難しい発⾳のひとつが「R」です。巻き⾆でかなりのコツが必要なので、⽇本⼈にとって難関と⾔えます。
反⾯イギリス英語では、「R」の発⾳はかなり控え⽬な印象です。「らりるれろ」の発⾳を、ほんの少しだけオーバーにすれば完成します。また、後に⺟⾳が続く場合以外は、発⾳すらされません。
アメリカ英語よりもイギリス英語の⽅が日本人にとっては、簡単に感じる⽅は多いと思います。
アメリカ英語だと、「A」は「ア」と「エ」の間という微妙な発⾳を求められます。これもかなり難しいものですが、イギリス英語だと、そのまま「ア」の発⾳で⼤丈夫です。
「tomato」
イギリス英語︓təˈmɑːtəʊ(トマート) アメリカ英語︓təˈmeɪˌtoʊ(トメィトー)
こちらも、素直に発⾳すればいいので簡単です。
「body」
イギリス英語︓ˈbɒdi(ボディー) アメリカ英語︓ˈbɑdi(バディー)
「dog」
イギリス英語︓dɒg(ドッグ) アメリカ英語︓dɔg(ダッグ)
メリカ英語では、「canʼt」の「T」の⾳は⼩さく発⾳されるため、慣れない間は、「can(kæn)」と「canʼt(kænt)」の聞き分けが難しいものです。
しかしイギリス英語では、「kæn(キャン)」と「kɑːnt(カーント)」となり、混同することがありません。
「can」
イギリス英語︓kæn(キャン) アメリカ英語︓kæn(キャン)
「canʼt」
イギリス英語︓kɑːnt(カーント) アメリカ英語︓kænt(キャン(ト))
いかがですか︖
イギリス英語の⽅が、より素直に発⾳しているイメージではないでしょうか。この”素直さ”、感じているのは、⽇本⼈だけではありません。実は、アメリカ⼈がアメリカ英語からイギリス英語に矯正する理由のひとつは、ここにあるともいわれているのです。
「英語は発⾳が苦⼿。」と感じている⽅は、イギリス英語で学びなおしてみると、意外にすんなりと使いこなせるようになるかもしれません。
イギリス英語のスペルとは
イギリス英語とアメリカ英語に、発⾳の違いがあることは分かっていただけたかと思います。とはいえ同じ英語なので、「スペルは同じで発⾳が違うだけ」なのだと思っている⽅が多いのですが、実は、そうではありません。スペルも異なる⾔葉が結構あるのです。
すべてをご紹介することはできませんが、下記の例を確認していきましょう。
- 中⼼ イギリス英語:centre アメリカ英語:center
- 旅⾏ イギリス英語:travelling アメリカ英語:traveling
- ⾊ イギリス英語:colour アメリカ英語︓color
もちろん、これらの単語の意味に違いはありません。スペルの違いも、⾒落としてしまいそうなくらい、ほんのわずかなものです。ですが、似ているからといって、両者を混同して使⽤するのはいけません。というのも、両⽅が⼊り混じってしまうと、相⼿に読みにくさを感じさせてしまいます。また、スペルを間違っているのかと、誤解を与えてしまうことにもなりかねません。
使⽤する際は混同しないこと。きちんとどちらかに統⼀することが⼤切です。
とはいえ、これだけ似ているということは、「今までせっかくアメリカ英語で覚えてきたのに、イギリス英語に変更すると、⼀から覚えなおさなければいけないの?」と疑問に思うかもしれませんが、今までの記憶に少し上書きするだけで、アメリカ英語からイギリス英語へ、スムーズに変更していくことが可能です。
⽇本的な表現と似ている、イギリス英語
英語を話したり書く時には、「わかりやすくストレートな表現」を意識している⽅が多いと思います。しかし、ストレートな表現を使うのは、アメリカ英語に限ってのお話しと⾔えるかもしれません。
イギリスの美徳は、「控え⽬」であることと⾔われています。「相⼿との距離感」を⾮常に⼤切にしていますので、アメリカ英語のようなストレートな表現はあまり使いません。説明や思いやりの詰まった表し⽅は、ある意味、⽇本的な表現と似通っているのだと⾔えるでしょう。
例えば、”〇〇を取って”という依頼をするとき、アメリカ英語では「〇〇を取ってください。」と、そのまま伝えます。しかしイギリス英語では、「お忙しいところすみません。申し訳ないのですが、〇〇を取っていただけますか?」となります。より丁寧であり、相⼿の事情も慮った上で質問している表現であることがお分かりいただけるかと思います。⽇本⼈なら、イギリス英語の表現の⽅が、よりしっくりとくるのではないでしょうか。
こう学ぼう、イギリス英語
学ぶ前に知っていて欲しいこと、それは「⾔語の習得には時間がかかる」ということです。⼈はとかく、短期間・短時間での成果を求めてしまいがちですが、コツコツ時間をかけて習得する良さや楽しみにも、ぜひ⽬を向けて欲しいと思います。「コツコツ」が続くための秘訣、実践してみてください。
英語の番組を視聴しましょう
⾒る番組は、どんなものでも構いません。映画、ドラマ、ニュース、ドキュメントなど好みに合わせて選ぶことで、楽しく⻑く続けることができます。
字幕をつけることが可能であれば、より効果的です。単語と発⾳をセットで学べますし、イディオムもシーンと結び付けて⾃然に覚えることができるでしょう。気になった表現や好きな⾔い回しはメモを取っておくのもお勧めです。
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映画などの場合、あまり古い作品は選ばないようにしましょう。
これは、⾔い回しや表現が古い場合があるからです。⽇本語も、昭和初期の作品だと、話し⾔葉が今とは少し異なります。英語も同様です。 -
⻑い作品であっても、⾒るのは30分程度にしましょう。
⼀気に⾒ると、集中⼒が分散してしまい、効果が落ちてしまいます。効果的なのは30分程度。⻑い作品であっても、区切りの良いところで停⽌し、続きは次の⽇に。
気になった表現や⾔い回しは、すぐに使ってみましょう。
「いいな」と思っているだけでは、⾝につきません。使ってみて、相⼿から反応が得られた時に、しっかりと定着していくものです。
英語を学ぶ私たちにとって、英語は⺟国語ではありません。なかなか話せなくても、聞き取ってもらえなくても、それは当たり前だと捉え、気にしないようにしましょう。とはいえ、せっかく話した英語が通じないのは寂しいものです。そこで、相⼿に聞き取り、理解してもらうコツをひとつ。
「ゆっくりと」話しましょう。
早く話す必要はありません。ゆっくりと話すことで、アクセントやイントネーションも、より明確になります。聞き取ってもらえる頻度が増えれば⾃信がつき、楽しくなるものです。
だからオススメしたい、イギリス英語
イギリス⼈の気質は、以下のように⾔われています。
- 問題が起これば、謝罪する。
- 列にはきちんと並ぶ。
- ⾟くても、我慢をする。
- ⼈⾒知りで、恥ずかしがりやが多い。
「あれ?⽇本⼈と似ているな。」と感じられた⽅も多いのではないでしょうか。そう、イギリス⼈と⽇本⼈の気質は、実際、よく似ています。⾔語とは、気質であったり、⽇々の⽣活の中から⽣まれるものです。つまり、⽇本⼈にとってイギリス英語とは、実はアメリカ英語よりも馴染みやすい⾔語だと⾔えるのです。その上、発⾳についても、より⽇本⼈に発⾳しやすいということは、上記にご紹介した通りです。「さあ、英語を学ぼう!」と思った時、こだわりなく決めるのではなく、まずは特徴を知り、その上で、じっくりと選んで決めた⽅がいいということ、お分かりいただけたのではないでしょうか。
イギリス英語を「素敵」と感じる⼈が多いという現実、⽇本⼈にとっての学びやすさ、英語のルーツであるということなども鑑みて、是非、どこで英語を学ぶのが良いのかを考えてみることをお勧めします。